「病気になったら、養殖魚を食べろ！」。最初は、気の利いたブラック・ジョークだった。しかし今では、とても笑えない冗談になっている。養殖魚が抗生物質まみれになっていることが当たり前になり、避妊ピルをはじめとしたホルモン剤や、様々な抗生物質が下水から川や海に流れ込んで、天然の魚までもが化学的に汚染されている。
石弘之『地球環境の事件簿』（岩波科学ライブラリー）を読むと、我々が何気なく口にするようになった「環境問題」の複雑さ、その果てしない恐ろしさに戦慄する。人類はまさに、この星を蹂躙し、食い潰そうとしているのだ。かつて列強が行った植民地主義は、中国や韓国などの新興国に受け継がれて、豊かな自然と現地住民の生活を破壊しているし、先進諸国は薬剤を中心とした目に見えにくい化学的な分野で利潤を貪って、人体や環境に新たな脅威を生み出し続けている。絶望的とも思える経済行為の連続に、人間の業の深さが垣間見えるが、まだまだこれで終わりではない。
我々はいまだ、生きてるのだ。
【合格一本勝負】
Ｑ：「睡眠時間の確保」を第1の目的にすると、仕事や学習の効率が上がりますね！（弁護士志望・神奈川県Ｈさん）
Ａ：よく寝たいから、速く行動する。それ、いいかも！
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